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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第101章 シスターの木






街に出て見れば一般家庭から飲食店迄ツリーは玄関先に飾られていた

やはり枝や根が張ったしっかりとした植木で光りは淡く不思議な気分に成る

私の腰から胸元辺りの大きさのツリーが軒を連ねているのでこのサイズが一般的なのかもしれない



ならば世界一のツリーとは一体どんな大木なのだろう……!!!


ワクワクと胸を弾ませながら行く街には大勢の人々

しかし恋人が特に多いという訳では無く、どちらかと言えば家族が圧倒的に多い


そしてもう1つ気になっていた事がある

クリスマス期間だと言うのに此方の世界ではサンタクロースをあまり見掛け無いのだ

人々も楽し気ではあるが浮かれた様子は無くイルミネーションを写真に収めるなんて事もしていない

イルミネーションと言ってもツリー以外で光りを放っている物は無いけれど

街中に輝く光りは淡い黄色一色で統一されていてカラフルで無い分美しい景観と成っていた



「イルミさん、私写真撮りたいです!」


聖夜に美しい街を彼と歩いている

これを形有る何かに残したいと純粋に思ったのだが


「写真に残す物じゃないよ。」


彼は真っ直ぐに進行方向を向いたままポツリと言葉を落とした


クリスマスはめでたい日、という概念を持つ私に彼は話を続けた


「クリスマスの童話を教えてあげる。」


私はそのお話しに静かに聞き入った




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