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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第20章 異世界の山






私の反応にそそくさと離れて行く親子に大きくお礼を伝えて早速バーを探す事にした


あの女性の怪訝な反応は街や地区の名前を尋ねられたのでは無く国名を尋ねられた事への困惑だったのだろう………


今更ながら自身でも不審者みたいな質問をしてしまったなと思う


私が自国で歩いていて国の名前を聞かれたならば不法入国を疑ってしまうだろう………


まぁ実際私は不法入国所か異世界からの侵入者な訳だが今は置いておく事にして


先生の話しでは何らかの手掛かりがあるバーはこの国にあるという話だったし聞き込みを再開する事にした


新聞を読んでいるおじさんや、はたまたかき氷を売っているお姉さん


広場を抜けて目に付いた人に片っ端から話し掛けた


しかし皆一様に「知らない」という返事だった





「…………あっつ…………」



額に浮かぶ汗を拭いながら私は後悔していた

何処の地区の何処の街に在るのかしっかり聞いておくべきだった

しかし出発前の私は不安と期待で頭が一杯でそんな事迄気付かなかったのだ


………結果………この街にあるかも解らないバーを探す事態に陥ってる訳だが………



「…………大丈夫………イルミさんはこの国におるんやもん………」



きっとゾルディックの屋敷を探した方が早いのは解っている


何せ有名な観光名所な訳だし……


しかし先生が其れを進め無かったのは何かしらのリスクが伴うからなのかも知れない


……彼に会うまで死ぬ気は無い





「すみません!ジャッカルっていうバー知りませんか!」


私は声を掛け続けた





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