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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第99章 ツンデレ彼のサプライズ







「俺から言わせれば単細胞の馬鹿。」


「…………否定出来ないですね」


自分の馬鹿さ加減を再確認する結果と成った。



…………しかし私は挫けてはいない



「じゃあ私の見た目をどう思いますか?」


「見た目?」


私の質問に彼は僅かに眉を潜めた

彼にとっては面倒だろう質問がまだ続く事への気だるさか、其れとも質問内容がお気に召さなかったのか………

どちらにしても良い答えを期待せずに待っていると


「別に悪くは無いんじゃない。」


彼は気だるげながらも溜息交じりに答えてくれた



………悪くは無い…………



……………つまり彼の中で私は…………………不細工では無いッ!!!!!



私は痺れる様な喜びを感じていた

決して褒められた訳では無いけれどその事実だけで私の心は軽く天に登りそうに成る


彼と私の見た目偏差値を数値化したならフリーザ様とヤジロベーの戦闘力くらいの差があるのは確実だ

しかし端から見たそんな事よりも彼の中で私は悪くは無い見た目と認識されているのだ



「良かったぁぁぁっ!!」


思わず漏れた声に彼は抑揚無く言葉を紡ぐ


「褒めた事はあっても貶した事は無い筈だけど?」



然も当然と言わんばかりの響きは見事私の心臓を射抜き



「ぐはぁっ…………死ぬっ…………流石殺し屋…………」


「誕生日が命日だね、おめでとう。」



私を激しい動悸で殺しに掛かったのであった





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