• テキストサイズ

ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第99章 ツンデレ彼のサプライズ







滅多にないけれど彼は私に"好き"と言葉で気持ちを伝えてくれているし

愛しているから………という理由だとそこに明確な答えは存在しない気がする




「イルミさん」


「ん」


「…………私の内面をどう思いますか?」



私は彼の内面も大好きだ

表情が乏しいので思考を垣間見る事は少ないけれど優しくて可愛い人だと思う

几帳面で生真面目、嘘が下手な辺りも誠実さを感じ淡々として辛辣に見えて実は気持ちを伝えるのが下手で不器用だったり

猟奇的な部分もあるけれどそこも含めて惚れ抜いている


きっと何故私を好きに成ってくれたのかを聞いても彼ははぐらかしてしまうだろう

だから敢えて様々な角度から私をどう思っているのか聞いてみようと思ったのだ


私の突然の質問に彼はチラリと此方に視線を向けた後に数秒開けて唇を開いた



「馬鹿だと思う。」


「…………えー…………」



予想通りの回答だったが実際に聞くと少々落ち込む

馬鹿だなんて散々言われてきた台詞だが彼が私をどう思っているのか気持ちを探る今言われると少しグサッと来るものがあった


「………もっと良い所言ってくださいよ」


ふて腐れながらも彼の横顔を見詰めればじっと私の様子を伺った彼の瞳が逸らされた後にわざとらしい溜息が聞こえた


「単純。」


「単純………ですか……」


「心理が表情に出易いし、良く言えば素直なんじゃないの。」


「……素直…………!」



まさか彼が良い所を答えてくれるとは思わず声が明るく響く

素直とはつまり…………私の心が純真だと………!!!!!


私はあまりの嬉しさにニヤニヤしていたのだが

それも一時に過ぎず




/ 1349ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp