第99章 ツンデレ彼のサプライズ

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私達は優雅にホテル内のカフェで絶品の朝食を食べた後車に揺られている


「クロワッサンが神でしたね」


「神？」


「神レベルに美味しい、の意味です！」


「意味が解らない。」



彼は相変わらず素っ気ないがとりとめも無い会話を交わせる今この時も私は楽しくて仕方がない


彼の運転する車

彼と同じ空間

大好きな彼と言葉を交わす幸せ


私は自身でも感心してしまう程彼が大好きだ



チラリと盗み見た彼の横顔に小さく跳ねる心臓

気だるげに緩く握られたハンドルがきられてカーブに揺れる身体



幾度と考えてきた疑問が不意に頭に浮かんだ


容姿端麗、頭脳明晰、スタイル抜群、高貴な家柄、プロフェッショナルな仕事力、其れが生む莫大な財力

女性だけでは無く同性すらも羨む全てを持っている彼が何故こんな凡庸な私を……………


もっと魅力的な女性は沢山存在するし彼を持ってすれば大勢の女性が我こそは！と手を挙げるだろう

だけど本当に幸せな事に彼は私を恋人に選んでくれた


何故………………？