• テキストサイズ

ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第99章 ツンデレ彼のサプライズ






「イルミさん!準備出来ました!!」


扉を開いて発した弾んだ声はリビングに響き、悠々とソファーから立ち上がった彼は私を視界に捉えた

僅かにピクリと反応を見せた眉にドキドキしながらも見詰め合っていると



「ふーん……随分おめかししたね。似合ってる。」


単調ながらお褒めの言葉をいただき途端に緩みまくる頬は間抜けだったかもしれないが、其れは仕方がないとして思い切りガッツポーズを決めなかった自分を褒めた




……………それにしても何て格好いいんだろう……………



彼は別に洋服に拘っている様な素振りは見せないが基本的にシンプルだ

私を待っていた彼はダークグレーのウールチェスターコート、インディゴのロングTシャツとジーンズというシンプルな出で立ちながら

特段飾り気のある格好では無いにも関わらず其れ故に彼自身の魅力を際立たせていた

首元には私がプレゼントした逆十字架のネックレス

彼はあのネックレスを常に身に付けてくれていて胸がキュンと高鳴る


「行こうか。」


流れていたニュース番組を消した彼に頷きながら足取り軽く玄関扉へと向かうと


「コート忘れてるけどね。」


彼は淡々と指摘した



確かにすっかり忘れていた



もっと早く言って欲しかった





/ 1349ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp