ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編
第98章 サービスの正体
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翌日
私は何故か再びサービスを受けていた
トロピカルジュースはプールに入場した客に
昨夜のステーキとワインは手違いのお詫びに
しかし今回はサービスを受ける理由に見当も付かなかった
見上げれば高い背丈のホテルマンは最早ちょっとした顔見知りくらいのものだ
………実際に顔はあまり見えないが
「…………えっと、何のサービスでしょう……?」
いくらペントハウスに宿泊しているからといって過剰なサービスを受けるのは気が引ける
おずおずと声を漏らせば
「連続でご宿泊のお客様にはプレゼントを」
唇がニッコリ形を作った
私はホテル内にある中庭のオープンカフェへ来ていた
カフェのシステムは部屋のキーを見せれば無料で飲み物を提供して貰えるという何とも太っ腹なもので
先日その事を知った私は部屋で読書するよりも気が和らぐだろうとの考えから早速利用したのだ
まさか其のタイミングでプレゼントを受け取るなんて思っても見なかったが
確かに連続宿泊しているしお金の事は解らないがかなりの金額をホテルに支払っている事は容易に想像出来る