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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第98章 サービスの正体






「ありがとうございます……」



彼と同じくらいはあるだろうか……なんて考えながらもジュースを受け取れば



「其れでは引き続きお楽しみください」



目深に被られた帽子で目元は確認出来ないものの口元がニッコリ笑っていて


突然の出来事にぼんやりしたまま私はホテルマンの背中を見送った





スラリと長い手足、顔は確認出来なかったものの形の良い唇、随分と雰囲気のある人だ



(……………あれはモテるし浮気しまくってるな…………)



なんて偏見が頭を過り自分の思考にげんなりしながらもトロピカルジュースに視線を落とす


大きく丸みのあるグラスの中身は透き通ったブルーが美しいジュース

飾られた花はピンク色を鮮やかに咲かせグラスの縁にはオレンジや黄色のフルーツが添えられていた



そして



「………わぁ、可愛い!」



グラスの底には色とりどりのフルーツがハートを型どって浮かんでいて



「流石一流ホテル!サービスまで豪華~!」



見た目にも胸踊るジュースに瞬時に元気を貰えた気がした


………気の効いた心遣いとは本当に素敵だ


彼が居ない寂しさを優しく包む甘酸っぱいジュースを飲んだ私はその後も存分にプールを楽しんだのだった





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