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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第97章 楽しいソリ遊び







彼はやはり凄くて本当に格好いい人だと思う

然り気無く滑ってしまう辺りに研ぎ澄まされた運動神経の良さを垣間見てうっとりしてしまった


…………まぁ……私が彼の軽快な滑りを見たのは置き去りにされた山頂からだったけど……




「……置いていかれてびっくりしましたけどね」


「俺もびっくりした。」



多分私の方が驚いていたけれど今こうして当初の目的を果たせているので何も言うまい


「ほら、もう一度立つ所から」


「はい!」



彼は何度も何度も同じ様に私のサポートをしてくれた

その度に彼に触れるのでドキドキしてしまったが嫌な顔ひとつせず単調ながら丁寧に教えてくれる彼は本当に優しくて

沢山の人が溢れるゲレンデで彼を独り占めしているのは私なのだと思えば幸福が身体を包んだ




「はい、立って。」



彼の事だからスパルタ指導を受ける覚悟も決めていた

だけど、どう考えても今日中には滑れそうも無いペースに彼は無表情ながら付き合ってくれていて

只戯れるだけの時間を私達は過ごした




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