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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第96章 甘くないゲレンデ






スポーツ用品店でウェアを選ぶ彼の背中を想像してそのあまりもの愛らしさに脳内で身悶えていると



「靴、帽子、手袋、あとゴーグルね。」



彼は次々にスキーに必要な物を私に手渡すのだがそんな事よりも


「………イルミさんスキーウェア姿も格好いいってどういう事ですか………」



グレーと紺色のスキーウェア上下を完璧に着こなした彼の姿にぼんやり間抜けな声が漏れた


普段の外出にも羽織れそうなお洒落なウェアは普段彼が身に付けないダボッとした余裕あるデザインで見慣れない姿に繁々と見詰めてしまう


「馬鹿じゃないの。」


なんて無表情に言う彼がニット帽を被り、手袋を身に付ける様子を私はずっとガン見していて


「準備出来ないなら置いて行くよ。」


彼の大きな溜息を聞き届けた後に漸く身支度を整えたのだった





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