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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第93章 島のお宿と魚釣り




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「ほんまにすみません!!悪気はありません!!!」


「良いんよ~、民泊が初めてなら解らなくて当然だし、ね!お父さん!」


「ははは、しかしお兄ちゃん凄い力だね!ちょっと修理してくるよ!」


「わ、私も手伝います!ほら!イルミさんも!!」


「………………………。」



ラガーさん夫妻はとても良い人達だった

故意では無いにしろ玄関扉を壊した私達(彼)に驚きながらも笑顔で迎え入れてくれた

壊れた扉を修理すると言うお義父さんを前にのうのうと座っている事は出来なくて慌てて立ち上がる私の隣で彼は無言を貫いていた


そもそも彼が仕出かした事なのだから彼が謝るべきだとは思うが

何分浮世離れした彼のドキドキ民泊初体験なのだから可愛らしい失敗くらいに留めておき

私が全力でフォローに回る事に決めたのだ


そう考えると到着して早々ドジを踏んでしまった彼を可愛いと思うが

当の本人は普段に輪を掛けて無表情で何を考えているのかさっぱり解らなかった


(………イルミさん民家に泊まるくらいやったら野宿の方が良かったとか思ってそう…………)






修理の手伝いに名乗りを挙げた私達(彼は私に連れられるままに来ただけ)は家の直ぐ隣にある小屋にて木材を押さえお義父さんはハンマーを打っている


手慣れた様子から話しを伺えば日曜大工が趣味なのだと教えてくれた


「日曜大工!素敵ですね!」


「この小屋も俺が建てたんだ!」


「え!凄い!本格的じゃないですか!」


なんて会話を弾ませたのは私とお義父さんだけだった




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