• テキストサイズ

ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第90章 余韻と事実






彼はパジャマが一着しか無い事を知っている

知っていると言うか彼の指示なのだから把握していて当然で……




………………其れなのにパジャマを邪魔だと引き裂いてしまったという事は……………………


其れだけ行為に夢中だったのでは………?なんて思ってしまったのだ


そしてその後しっかりと私の身体を抱き締めて唇を重ねた彼

身も心もとろける様な甘く熱いキッス……………………

まるで愛していると何度も囁かれた様に心迄満たされて身体が溶けて無くなってしまいそうだと思った


(キャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!)



バクバクと馬鹿みたいに煩い胸

素っ裸のまま布団に突っ伏して余韻に浸る私は実に間抜けだろう


しかし心底幸せなのだ

その幸せにまだ浸っていたい


端から見れば辺りに花でも飛ばしていそうな程私は浮かれている

普段ミステリアスクールで甘い言葉なんて滅多にくれない彼

そんな彼が垣間見せる刺激的な熱に愛を強く感じざるを得ない……ッ


これが浮かれずにいられるだろうか

寒さも自身の格好すらも忘れて布団に潜り彼の眠っていた場所に頬を寄せれば微かに香る彼の香り…………



………………幸せ……………




「………はぁ~…………」



幸福の溜め息を漏らしたその時だった



「何してるの。」



彼は私の行動に表情ひとつ変えず凍てつく様な冷徹な眼差しを向けていた


「…………っ!!!!!!!!」




/ 1349ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp