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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第89章 彼の波に溺れる






私が彼に愛欲を擽られる様に彼もまた同じなのだと思えば得も言えず込み上げる熱


ギシリとスプリングが鳴って取り上げられた布団

羞恥から咄嗟に手で身体を隠すがやんわり避けられてしまう


廊下から照らすガス灯がカーテン越しに淡く照らし彼はその美しい肉体に影を落としていた

明るい場所よりもハッキリと凹凸を浮かばせる筋骨は息を飲む程逞しく

すっきりと通った鼻筋、薄い唇、そして何を考えているか解らない真っ暗の瞳には静かに妖艶な色が湛えられていた


その眼差しが自身に注がれているのだと思えば張り裂けそうに高鳴る胸


濡れ湿ったそこに宛がわれた熱にゾクゾクと肌が震える


ツプンと狭い場所を押し入る熱は待ち望んだ彼の体温を伝えて

ゆっくりと奥へと進む感覚

彼の短く切れる吐息


全てが快楽に変わり強い快感と成って身も心も彼に染まり

ぴったりと隙間が無くなった頃私はこの身から溢れる彼への想いとそして甘い甘い快楽に溶けて無くなりそうだった


巧く回らない思考をそのままに彼へ手を伸ばせば指を絡め取られシーツに縫い付ける様にぎゅっと握り返され


途端に強く突き上げられて目の前がチカチカとした

厭らしい水音に激しくぶつかる乾いた肌の音

彼が旋律する度に長い髪が胸元に流れてそれすらも愛撫に成って痺れを走らせる


揺さぶられるまま身を任せじんわり汗ばんだ手をぎゅっと握れば彼もまた握り返し更に強く腰を打つ

強過ぎる快感が駆け抜け続けて背中が反り肌が震えて汗が伝う


あられもない声を懸命に抑え様にも次々に身体を満たす彼の刺激に抗う事が出来ない



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