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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第88章 魔王の森







彼は扉の前にちゃんと居た


しかもしっかり起きていた


扉の前で気だるげにバスタオルで髪を拭っていた彼とばっちり目が合った

そしてチラリと一瞬動いた彼の視線は胸に向いていた



(あ"ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ)




……………爆発しそうに顔が熱い…………


焦っていたとはいえ迂闊な行動だったと反省する




…………彼に裸を見られるのは初めてでは無い

だけど普段の日常生活から彼に見惚れ、日を追う事に大きく成って行く想い

未だそういった行為は愚か彼のチラリと見える肌にも慣れずにいるのに裸を目撃された事に羞恥を感じずにはいられなかった


普段互いに露出をせず肌を見せる事無く生活しているのも影響して思っても見なかった場面でのアクシデントに心臓が煩い


彼の視線の動きを思い出して動揺のあまり石鹸を取り零す


彼が男性なのは重々承知しているし一般的な欲が存在する事も知っている

そんな当たり前の事を彼が落とした眼差しに再度認識したのだった



(……………イルミさんも男なんやな……………)




私は何時もの倍の時間を使いシャワールームを出た

顔の火照りと気を静めるのに随分と時間が掛かったのだ

シャワールームを出る際は声掛けをきちんと行い同じ過ちは犯さなかった


最初こそ馬鹿みたいに緊張した私だが彼は至ってノーマルモードで先程の事なんて無かった事の様に振る舞ってくれて本当に助かった


これでからかわれでもしていたら私は羞恥のあまり発狂していたに違いない……………





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