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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第88章 魔王の森




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何故シャワールームにも窓が付いているのだろう。



勿論外に人は存在せず覗かれるなんて心配は無い

しかしシャワールームに来て迄絶景でも何でも無い恐怖の景色を見なければいけないなんて…………疲れる……………



私は夕食時に交わした約束を最大限に活用して彼を召喚していた

シャワールームと洗面所を隔てた先に彼が待機しているのだ

適当に返事を返した彼はまさか扉前の護衛を頼まれるだなんて思っていなかったのだろう

私のお願いに僅かに眉をしかめていた

しかし私を驚かせ泣かせた手前なのかノーとは言わず気だるげながら護衛を引き受けてくれている



「イルミさん!」


狭いシャワールームに響く声


…………返事が無い……………………


彼は扉前にいる筈で其の薄さから声が届かないなんて事はあり得ない


(……………もしかして………寝てる………?)


彼が傍にいても眠っていては心細い事この上無い………


心細さ、更には強い孤独を感じてしまえば護衛を頼んだ意味が皆無では…………?






「イルミさん!?!?」



私は扉を勢い良く開き瞬速で閉じた








バクバクと破裂しそうな胸をそのままに裏返った声を上げる



「居てるんやったら返事してくださいっ……!!!!!」


「何か話し始めるのかと思って。」





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