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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第88章 魔王の森





「全然下らなくないです!私が歌ったから変な感じやけどほんまはめっちゃ声低い男の人が歌ってるんですよ!その歌と似てるんですよ?!ほら、怖いでしょ」


「歌は関係無いし、ここはただの山だよ。何をそんなに必死になってるの……。」


異常に食い下がる私に溜め息を付きながらフォークをくるりと回してパスタを巻き付ける彼を真っ直ぐに見詰める



「私なんかすごい怖くなってきてて……いざと言う時は守ってくださいね………?」


「………はいはい、守る守る。」



真剣に紡いだ言葉に棒読みで誰が聞いても適当な返事を返した彼だったが


「はい!約束しましたからね!」


「……………。」


私は其れでも十分だった

いくら適当だろうが約束を取り付ける事が出来たのだ

彼は面倒見良い生真面目さんだ

故に約束を易々と破る事は無いと踏んでいる

彼が付いていると考えれば俄然心強くやっとの事で精神面の安定を確保する事に成功した




「パスタ美味しい~」


「…………。」





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