ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編
第84章 雪の日の温もり
…………別に誉められた訳でも無いのに盛大に照れてしまった………
てっきり普段の調子で淡白な台詞が返って来るものとばかり思っていたのに
見劣り抜群、変な顔、への返しが『俺はそうは思わない』だなんて…………そんなの…………
そんなの……………照れてしまう!!!
同調では無くはっきりとした否定の言葉
綺麗、可愛い、なんて簡単には言ってくれないけれど彼は私の言葉を否定したのだ
私には間抜けに見えるこの顔も、もしかしたら彼には少し可愛らしく見えているのかも知れない………なんて事が頭を過って爆発しそうに胸が騒ぐ
(……………もしかして……着物ドキドキ大作戦は成功やったの?!?!?!どうなの?!?!)
なんて安直な思考に鼻息を荒くしながらも聞き出す勇気も無く内心荒ぶる気持ちを必死に隠していた
__________"
「到着だよ。」
「………え……もう…………?」
「……もうって………沙夜子が黙ってから1時間くらい経ったけど。」
「え"!一時間?!……私……すみません……考え事してて………」
ハッピーで自分都合な妄想で頭がお花畑に成っている内に目的地に到着していた