• テキストサイズ

ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第79章 彼と私の時間





あくまで私の持論だが………彼に二人は見えて居なかったし、神様なんて言われても「そうだね」なんて言ってくれはしないだろう

………そもそも彼は霊も信じないと言っていたし職業柄も関係して無神論者なのかもしれない

論点のズレから言い争うなんて馬鹿馬鹿しいし私も別に本気で信じている訳でもない

…………ただ、あの二人を見て感動的な再会を感じ少しだけそういう奇跡が起きても良いではないかと思ったのだ

彼は酷く呆れ顔だが二人の再会に胸を焦がす私には関係無くて



「………まぁ良いです………私ね、ホテル出た車から湖畔で二人が手繋いでるの見たんです……凄い幸せそうで……私まで嬉しくて……ほんまに良かったなぁって思います」


「ふーん。」




「…………イルミさんほんまに見えてなかったんですか?」


「しつこい。」



なんて素っ気ない態度の彼だが私の話を適当に聞き流したりは決してしなくて胸があたたかく成る


「やっぱりあれは神様の仕業としか思えないですよね!!」


「……………。」




なんて彼に目を向けた先窓の外を流れる星空が見えて

私達と同じ星空の下で寄り添い合った二人は今どんなお喋りを楽しんでいるのだろう……なんて思った






/ 1349ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp