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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第77章 悲しみの物語





今でも後悔と嫌悪の波が襲う



あの時僕が躊躇無く引き金を引けたなら何かが変わっていたかもしれない


そう思わない日は無い






…………彼女は殺害されたのだ…………







攻めて来たのは彼女の国とは違うもうひとつの隣国だった
僕の国とは違い戦争産業で栄えた大国だ

この日の晩攻めて来た隣国は僕達の国を簡単に制圧し

圧倒的な軍事力の差に成す術無く被害を拡大しない為に父は無条件降伏を宣言した





僕はその晩の内に拘束され城を連行された

唯一隠し持って出られたのは彼女との肖像画だった



何故彼女は殺害されたのか………?


彼女はもうこの世にいない…………?







「………ルミール………ルミールを返せ!!!!」




現実を飲み込め無いままに怒りをぶつけ抵抗した僕だが足を銃で撃ち抜かれ更には目の前で執事を殺害される事態と成った



「貴様らふざけるな!!!!無力な民を殺し……僕の妻を………何故殺した…………!!!」



目の前で人の命が消える瞬間を目撃した事で彼女の死は現実味を増す


込み上げる怒りに身を任せ兵士に殴り掛かった
やるせない怒りと途方も無い悲しみ


「僕を殺せば王族の血は途絶える!!!!国を滅ぼしたいなら僕だけで良かった筈だ!!!答えろ!!」




………しかし無勢に多勢………


容易く抑え付けられる事が絶望的な程に悔しかった


拘束された僕は溢れては止めどない悲しみや怒りを隠しもせずに叫び続けた



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