• テキストサイズ

ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第76章 彼ともう一人の人物



__________"




「離しなよ。」


「待って!!!!行かないでください!!!」


私は彼の脚にしがみつき引き摺られていた


「またあの人が来て家具サンドになったらどうするんですか!!私能力者やから狙われるかも!!」


「平気だから離して。大体能力って何。」



私の重み等微塵も感じないのか軽々私を引き摺る彼


少しくらい立ち止まってくれても良いと思う


「平気ってそんなん解らないじゃないですか!!!霊能力者は霊に狙われるのがセオリーなんですよ!?」


「………いつから霊能力者に成ったの。良いから部屋で待っていて、今が遅刻の手前だからこれ以上は無理。」


「平気じゃない!!!………怖い"………うぅ………」


ドアノブに手を掛けた彼の脚を解放しながらも心細い気持ちは溢れて涙声になる

そんな私に溜息を付いた彼は目の前にしゃがみこむと私の頬を優しく撫でた



「俺が帰るまで待てるね?直ぐに帰るから」


「………っ…………はい…………」



あやす様な柔らかい声色がズルい

私が頷くのを知っていてわざとらしく覗き込んだ瞳は小さな頷きを確認すると部屋を出て行った



/ 1349ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp