ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編
第76章 彼ともう一人の人物
「…………じゃああの人誰………?」
「俺と似た別人。」
「……………」
「……………。」
私達の話し合いはそのまま沈黙に終わった
交わした会話から昨夜見た人物は彼とは全くの別人である事
そして女性はやはりオバケである事と成った訳だが……………
相当ヤバい…………!!!!!!!
私は今までオバケとは無縁に生きてきた
虫よりも何よりもホラーが苦手だと言っても過言では無い…………
……………そんな私に………………
(………心霊能力開花…………?!?!嘘やろ…………全ッッッ然いらんねんけどッ………!!!!!)
出来れば一生関わりたくない
いや、関わらないと思っていた世界の扉を開いてしまった………
人間生きて行くと予想もしていない何かとぶつかるらしい
異世界に来たのだから何かしらの能力に目覚めるなら念能力が良かった
彼の役に立てそうな治癒能力とか最強のバリアを張れる能力とかが希望だった
よりにもよって霊能力なんて……………
「うぉはははははっ!!!」
「…………。」
泣きそうだ。
地獄先生ぬ~○~の世界なら身を守る為に必須だし先生が何とかしてくれそうなのでまだ良かった
私の隣にいるのは暗殺者だ
霊の見える類いの人が一番関わってはいけない人物だ
彼の後ろに何人の怨霊がいるのか考えるだけで恐ろしい
チラリと彼の背後を確認し、何もいない事に深く息を吐く
「…………特殊能力よ、今その扉を閉ざすのだ………私には御しきれぬ………さぁ閉じろ!消えろ!消滅せよッ!!!!!」
「俺知ってるよ、沙夜子の世界でそういうの厨二病っていう病気なんだよ。」
「うおおおおおおおおおッ!!」
「患ってるの?」