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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第73章 愛の実感





"ミスで殺したりしない"……それは真実だろうけど何かのきっかけがあれば彼は私を殺すかもしれないと初めて感じた


絶対的に感じる深い愛情と過保護な迄の防衛


矛盾した感情が何処に繋がっているのか私には解らないがきっと彼が裏切られたと感じた時その殺意は私に向けられるのだろう

何故そう感じたのかと言われれば

目の前の彼が余りにも猟奇に満ちた瞳を覗かせたからだった


彼にとって私は呼吸をするより容易く殺めてしまえる存在に間違いは無いけれど


「苺の味がする茸だよ。俺は要らないから沙夜子が食べな。」


なんて毒々しい茸を私に差し出す彼は不器用に私を愛してくれていると実感した

………垣間見える猟奇に愛を感じるだなんて私は相当彼に染まっていて

きっと甘い猛毒の様な彼から私が抜け出す事等もう不可能なのだろう

現に私は彼から逃げ出したいだなんて微塵も思わずに彼になら殺されても………なんて





「…………え、めっちゃ美味しいんですけど!!ほんまにイチゴ味です!!」


「食べ過ぎちゃ駄目だよ。マジックマッシュルームだから。」


「え…………」




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