ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編
第71章 パーティーの知らせ
はっきりとした声を発っせば彼は息を吐きながら背もたれに体重を預けた後
「嘘は無いみたいだし、今回は多目に見るけど些細な変化でも報告連絡を怠るなと言ったよね?」
息継ぎ無しのお説教タイムがスタートした
…………………決してお怒りでは無いのだろうけどイルミ様スーパーお説教タイムは二時間に及んだ………
「………返事は」
「はい!すみませんでした!」
正直足が渋れて動けない
果たしてこの体勢からどう動くべきか………なんて考えていると
伸びてきた大きな手により渋れ切った脚を容赦なくバシバシ叩かれる
「うぉ"あッ!!!!!」
野太い奇声と共にソファーに崩れながらも犯人を見詰めれば何を考えているのか解らない無表情を覗かせじっと私を見ていた
先程迄のピリピリとした雰囲気は無くなり悶絶しながらも安堵する
……………目的は謎だが。
_________"
すっかり普段を取り戻しテーブルには湯気を上げるマグカップが2つ並ぶ
私は彼が不在時の1人過ごした時間を話した
彼は興味があるのか無いのか「ふーん」「そう。」と相槌を打ち続けてくれた
「お花もまだ元気ですよ!」
テーブルの上で咲くブーゲンビリアの花は彼が贈ってくれた大切な花
「あっそ。」
なんて素っ気ない彼だがその表情は穏やかに見えた
一時はどうなるかと思ったが今隣に彼がいる事が単純に嬉しい
只コーヒーカップを傾ける横顔を見詰めているだけでドキドキと高鳴る鼓動
彼となら無言も苦に成らず心地好い
薄い唇が開いて動く喉仏、長い睫毛が伏せられて影を落とす様はまるで映画のひとこまを思わせる程美しく
熱くなる頬に視線を逸らした
「そう言えば」
ポツリと漏らされた声すらも愛しく聞き入っていると
「今日はハロウィンだからパーティーをしようと思う。」
唐突な提案に視線を戻した