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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第70章 訪問者の確信



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「沙夜子ちゃんって女の子知ってる?♥️」


オフで髪がセットされていない姿を見るのは久々の事だった

そんな事はどうでも良いが

沙夜子なんて名前の女は俺の周りに存在しない、するとすれば其れは異世界の話し


適当に聞き流していると


「彼女こっちに来てるんだ♦️」


男はニヤニヤと口角を上げた


この男は常日頃からどうにも胡散臭い


平凡で何の変哲も無い女にイルミは酷く執着していた
其れに目を付けたヒソカが散々彼女を煽ったが彼女が此方に来た痕跡は無い


ヒソカの魂胆は読めている

あの二人が結ばれた後に引き裂き怒り狂ったイルミを……

何の関係も無い俺を板挟みにして殺し合う変態と能面…………面倒極まり無い

馬鹿げた事態を招かぬ様に俺は彼女に散々釘を刺して来た

其れに彼女が姿を表すには時間が経ちすぎている

男の態度も相まって信憑性に欠けて思えた


「嘘だと思ってる?♦️」


心底楽し気に口元を歪める男に溜息が漏れる


異世界で出会った彼女を記憶に蘇らせるのは暗殺一家の長男だけだと思っていた

仕事の出来やふてぶてしい態度、冷たいオーラは変わり無いが何かが変わった


「彼女、イルミに閉じ込められた籠の中のお姫様になっちゃったんだ♦️」


「……………あっそ………」


普段退屈そうな態度を隠しもしない男は近頃トランプタワーを作らない

些細な変化………



正直面倒なので彼女に来てもらっては困る

この男の言葉が真実ならば俺が巻き込まれる未来は遠く無い


現状把握は予測と回避の上で重要に成る


「信じられん。会わせろ」




俺の一言により俺達は彼女に対面した



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