• テキストサイズ

ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第70章 訪問者の確信






しかし何に納得していないのか「素敵な彼氏なぁ……」なんて呟きを落としたクロロさんは真っ直ぐ私を見据えると


「焦ってた理由は何だ?理由によっては俺は沙夜子の判断に従う」


なんて自身にとって有難い流れに私は彼との約束の一つを告げた


「部屋に誰も招き入れたら駄目やと言い付けられてまして……」


「招き入れては………ってまぁ、ヒソカは理由が知れてるが一応友達?なんだろ?……大体何だ言い付けって沙夜子はイルミの犬なのか?」


「いっ……違います!恋人です!」



………犬だなんて失礼な人だ………

其れに何だかクロロさんの口調は彼を批判されている様でモヤモヤとする

何とも言えない不快感を感じていた矢先


「まぁ、彼の事は良いじゃない♥️ボク達は沙夜子を困らせに来たんじゃない……此れを飲んだら帰るよ」


空気を変える様に発せられたヒソカさんの言葉


「そしたらきっとバレやしないさ………沙夜子もそれで叱られないでしょ?♥️」


なんて素敵な気遣いにヒソカさんを見詰めればニッコリ微笑まれて私は笑みを返した


一杯飲み終えたら部屋を立ち去ると自ら宣言してくれただけで少し心が軽く成ったのだ


その後私達は他愛ない会話に花を咲かせて

いつかの沖縄旅行を思い出す雰囲気にここ数日で一番笑う事が出来た


そして


「またな!」


「また連絡するね♥️」


彼等はヒソカさんの宣言通りコーヒー一杯を飲み終えた頃、すんなり部屋を出て行った


「……………これってイルミさんに話すべき?」


素直に楽しかったと思う反面私は酷く頭を悩ませるはめに成ったのだった




/ 1349ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp