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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第68章 ダイエット宣言






バラエティー番組から笑い声が聞こえる中ゆっくりと上げた視線の先彼は僅かに眉を反応させた


「別に………ていうか謝られると、何かね。」


「すみません!違うんです!」


「……………。」


「イルミさんとその……するのが嫌とかじゃなく………自分が嫌というか………」


「は?」


「………私、太ったんですッ!!」



意を決した言葉だった

自堕落な生活を送っている私に呆れてしまうのでは無いかと体重の増加を彼には知られたく無かった

ダイエットも彼の知らぬ間に済ませ気付かれぬ内に元に戻そうと考えていた


しかしそれは私の身勝手な判断で彼に求められる度に理由も告げず拒否し続けるなんて出来ないと思った

現に今の私は罪悪感に苛まれ真実を告げたのだ


しかし彼の返答は私の予想を飛び越えて


「そんな事知ってるけど。」


然も当然といった口振りに唖然としてしまった


「太った身体を見られたくなかったんですけど………何で………そんなに解りますか」


「うん。抱き締めても肉の感じが違うし少し胸が大きくなった?」


「っ……………!!!!!」



驚愕だった


本人の私より彼は先に気付いていた………

最近ブラも少しキツい気がしていたが目視で言い当てるなんて少し怖い




…………何がこっそりとダイエットだ…………


肉の感じが違うだなんて………彼が気付いているならば隠す理由等皆無では無いか………




「アパートにいた頃と同じくらいでしょ、俺は別に気にしないけど。」



………………ズバリ正解である………


私が彼を拒んだ理由をすっかり理解したらしい彼は再び妖しい眼差しを向けるが

………彼が気にしなくとも私が気になるのだ



「イルミさん!」



私は彼の色香をスルーして声高らかにソファーから立ち上がった


「…………何。」


「私のダイエットに協力してください!」


「…………は?」



こうして私のダイエット生活はスタートした






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