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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第67章 和やかな雰囲気






「お願いします、私怪我したく無いですから………」


「うん。」


ひきつった笑顔を向ける私に何故か柔らかな笑顔を返した彼にそれ以上何も言えず


結局穏やか過ぎる注意程度で話しは終わってしまった

彼のヤキモチがどの程度からなのか私にもはっきりとした事が解らない今

気を付けるにも何を気を付ければ良いのか解らないが細心の注意を払う事を決めた

理解はしてくれても改善出来る自信は無いと言ってしまう辺り彼は嘘を付けない人だなぁと思う


「あ。」


短い声が不意に響いて彼に視線を向ければ


「スマホ壊しちゃったから買いに行かなきゃ。」


彼は実に単調に言葉を紡ぎ


私達は街に出る事と成った



_________"



彼の用事はあっという間に終わり真新しいスマホの番号を教えて貰った

ちゃっかり仕事用スマホは無事だったらしく連絡先を交換するのは私と家族くらいらしいので大事には至らなかったと単調に教えてくれた

…………プライベート携帯にヒソカさんの名前もクロロさんの名前も無い事に密かに驚きながらも私達は宛てなく歩いている


「イルミさん」


「何。」


「何処行くんですか?」


「………さぁ。何処か行きたい所ある?」


「うーん…………」


サラサラと艶やかな髪を靡かせ肩で風を切り歩く凛とした彼の背中を見詰めながらも私は思考を巡らせた

何処と聞かれても私はこの街をあまり良く知らない

思い当たる場所なんてたったのひとつだった


「天空闘技場………?」



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