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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第67章 和やかな雰囲気






暫く身を捩り懸命に抵抗を続けていると漸く緩まった腕に私はやっと体勢を変える事が出来たのだが


パッチリ開いた目と目が合った時


私は眠る彼に跨がり座っている状態だった


嫌に高鳴る心音


…………違う………誤解なのだ


何も私自らが望んで彼を組み敷いたんじゃ無い………っ


じっと私を観察する瞳にゴクリと唾を飲み込んだと同時


「今朝は随分大胆だね。」


何故か少し嬉しそうな声が響いた


「違うんです!誤解ですっ!」


瞬間飛び退いて狼狽える

彼は余裕綽々な様子で胡座をかくとクスリと笑みを落とし


「たまたま俺が寝返りを打ったから巻き込まれた………とか?」


確信犯だと告げる様に意地悪に口元を歪ませた

途端に熱く体温を上げる頬


「イ……イルミさん起きてたんですか!」


「うん。」


「いつから!!」


「沙夜子が起きる前から。」


「っ………何で声掛けてくれないんですか!!」


「俺の唇何か付いてた?」


「っ………!!!!」


「それともキスしたくなった?」


「~っ!ち、違います!形が良いなぁって思って!」


「何それ、変態的だね。」


「っっもう!!!」


シーツに項垂れる私の姿を散々観察した彼は満足したのか素知らぬ顔で洗面所に消えた



……………私の彼は意地悪だ




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