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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第66章 言いたい事はひとつだけ





計画は順調である

なんて上機嫌に成る私の隣で


「少しお茶でもしないかい?♥️」


ヒソカさんはチラリとお洒落なカフェに視線を向けた

付き合ってもらうだけ付き合ってもらい、そのままさよならなんて味気無い


「そうですね!」


彼が帰宅するのは夜と連絡があった

約束通り日没迄に帰るのならば少しくらいお喋りを楽しんでも平気だと思えた



________"



予定より早く依頼が完了し私服に着替えて彼女の待つホテルを目指していた時だった

カフェテラスにやたらと目立つ男を見付け向けた視線の先
楽しそうに談笑するヒソカと彼女の姿があった


彼女からの連絡でヒソカと外出している事、ブティックを回った後に今カフェにいる等の情報は知っていた

しかし文章で其れを知るのと現状を目撃するのとでは話しが違う


瞬間的に込み上げる怒りや焦燥


今すぐにでもその腕を掴んで連れ帰ろうかと思った



…………しかし其れでは約束が違う

俺は彼女と約束をした

条件を守るなら友人だとほざくヒソカとの外出を許可した


……………何故許してしまったのだろう………


彼女は約束を守っている

ここで邪魔をしたならばまた彼女は怒りを見せ泣いてしまうかもしれない


立ち尽くしたまま視線を外せずにいるとテーブルを離れた二人

レジにて金を差し出す彼女の姿



(……………あっそ…………あれはヒソカと遊ぶ為だったんだ………)



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