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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第66章 言いたい事はひとつだけ






「恋人なんだしアクセサリーとかどう?イルミたまに付けてるし♥️」


なんて微笑む横顔にズキリと良心が痛んだ

私を救ってくれた命の恩人、親身に私の恋を応援してくれる良き友人に対して露骨に警戒してしまった

私はなんて薄情なんだろう………


「さっきはごめんなさい」


私は素直に謝る事にした

良い友人関係を築く上でも何でもそうだが些細な事で素直に謝れる関係は大切だと思う

謝罪と共に見詰めれば


「あの、「ボクが怖がらせちゃったんだから仕方ないよ、ボクの方こそごめんね♥️」


被された優しい言葉に心が軽くなる

気遣い合って素直に謝れる関係って素敵だ………!

私達を包んでいた空気が一気に和やかに成った


「ヒソカさん、ありがとうございます!アクセサリー見てみたいです!」


「うん♥️」



私達は何軒もの店を回りお値段もピッタリのプレゼントを見付けた

シルバーチェーンに逆十字架のシンプルな物だがそれなりのお値段なので錆びないと店員さんが教えてくれた

此方の世界に深い宗教的概念は無いらしく十字架には私の知る様な意味は無かった

十字架の意味はぼんやりとしていて検索しても『神への祈り』としか書いていなかった

そして逆十字架は『神への反逆』


暗殺者の彼に良く似合う言葉だと思ってしまったのは恋人としてどうだろう……と思ってしまったが

神への祈りなんて全く彼に似合わない気がして逆さまに成った十字架を選んだ


……………まぁそもそも宗教的概念が皆無に等しいなら其の意味等誰も気にしないだろう



「良い買い物が出来ました!」


「良かった♥️」


「あとはケーキ………」


「もう買っちゃうの?♥️」


「今買ってないとしばらく出れないですし、ちょっと早いけど今日お祝いしちゃいます!」


「そう♥️」


連日ヒソカさんと外出するのは気が引ける

そして良く良く考えれば彼は高貴な家の人なのだから誕生日付近は華やかなパーティーで予定が埋まってしまうのではないかと思ったのだ

そうなれば当然私が当日祝うなんて出来ないだろうし下手すればまた遅れて祝うはめになる

それならば多少早くても確実に祝える今日を狙ったのだ



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