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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第66章 言いたい事はひとつだけ






私は籠の中の鳥だろうと何だろうとかまわない
彼の安心出来る場所で彼を待つ日々だって彼と一緒に過ごせる時間の為ならば別に良い

彼がどれだけ独占的でも話し合いをしようと努めてくれたり
ヒソカさんとの外出を許可してくれた事だって私の気持ちを汲んでくれた優しさだ

彼は独りよがりなんかじゃ無い

酷く歪んでいても愛があり私の事をしっかりと考えてくれている

自由に飢える程私は束縛されて息苦しいなんて思っていないのだ

寧ろこんな私を過保護な程に愛してくれているなんて思えばホテルの一室だって天国だし

彼の寵愛を一身に受けられるだなんて幸せ過ぎる

私はそれくらい彼が大好きで仕方がない



「私は十分過ぎるくらい今が幸せですっ!」



ヒソカさんの魂胆は微塵も解らないが気が付いた頃には叫んでいた

少し驚いた様に目を見開いた後に喉の奥でクツクツ笑い出したヒソカさんに困惑していると


「解ってるよ、只息抜きが必要な時はボクを呼んでくれたらなぁって思ったダケ♥️」


ニッコリ微笑まれてしまい途端に身体の力が抜けて行った


「ほら、そんな怖い顔しないで、イルミのプレゼント探すんでしょ?♥️」


私はどうやらヒソカさんを睨み付けてしまっていたらしい
眉間をちょんと指先で指されて皺が寄っていた事に気が付いた

ヒソカさんは私の事を友人として気遣ってくれていたのだ

たまには息抜きしないとね♥️くらいの優しい無邪気な気持ちだったのかもしれない

それをヒソカさんがちょっと妖しくて危な気な人だからと警戒し恐れを抱き、終いにはその警戒を全面に出してしまった



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