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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第11章 色の無い世界での一週間



__________"






「はぁ………はぁっ」


短く切れる息

鼻から口から滴る血液はポタポタと独房の床に落ちる



「次の毒お願い。」



「………はい。」



受け取った小瓶を傾けて一気に喉に流し込む


こんなに呼吸が乱れても死には程遠い


霞む視界で辺りを見渡す


灯りの行き届かない薄暗く血生臭い部屋

キッチリと燕尾服を着た執事は俺の言葉にロボットみたいに従う

床に染みた血液は黒に変わり最早最初が何色だったかなんて解りはしない


「っ…………次の持ってきて」


「………はい。」



何処を見渡したって彼女は居ない


彼女の面影なんて何処にも無い世界には色が無かった













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