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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第62章 チャンバラのヒトコマ






しかし"必殺技を言わなければならない"というなんとも恥ずかしいルールはクールビューティーな彼に不利な状況を生み出せる

更に私にはもうひとつ秘策がある…………


「負けたら罰ゲームがあります」




こうして自身を窮地に追い込む事で極限状態に成り普段とは比べ物に成らない身体能力を発揮する作戦だ…………!!!!


「二人が共通で解る物真似5連発!!」


距離を開けて対峙した私達はにらみ合いに入っていた


「良いよ。」


なんて余裕をこいていられるのも今の内だ…………っ!!!



「始めっ!!!!」


私が叫んだと同時だった




「かめはめ波。」


彼は容赦無いスピードで私の足の甲を叩いた


彼の抑揚の無いかめはめ波に崩れ落ちる

幾ら新聞紙でも彼のスピードを伴えば痛い。



そして私は気付く

罰ゲームに追い詰められているのは彼も同じなのだと


「かめはめ波、かめはめ波、かめはめ波、かめはめ波」



床に転がった私の頭を叩き続ける彼のラッシュにやられながらもどうにか起死回生を計り

私は禁じ手を使う事にした


「ちょっイルミさん!」


「何。」


「必殺技はオリジナルじゃないと無効ですよ!」


「そうなの?」


そんなルール考えていなかったが彼があっさり必殺技を言うなんて予想していなかったのだ

オリジナルの必殺技を披露するなんて相当恥ずかしい上に謎のセンスを問われる

ぐんとハードルの上がったチャンバラに唾を飲み込み立ち上がる



「………仕切り直しです」



私はどうしても彼の物真似が見たいのだ


再びにらみ合った私達


開始の合図と共に彼が口にしたのはまさかの「インドアフィッシュ」だった



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