ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編
第61章 彼の配慮
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大水槽を後にした私達は記念写真を貰った
記念写真とは言っても鉄格子が浮いていて周りに巨大魚が写ったショットなので私達だとは全く解らない代物だったが元の世界に帰ったら家族に果敢な私の勇姿を見て貰おうと思う
……………しかし疲れた
お洒落な中庭の様な植物園を歩いているのだが安堵感からか私は瞼が重く成っていた
「少し休む?」
なんて彼の声にコクリと頷けば彼はベンチに案内してくれた
「お食事タイム………壮絶でしたね」
「うん。」
「生き物たちって………」
「ジャイアントウルフの事だったみたいだね。」
「………ジャイアントウルフ………怖い」
「…………楽しく無かった?」
気が抜けた今、自身が安全だからこそ笑えて来る
楽しかったと言うよりは怖かった
しかしあの鉄格子に入らなければあの迫力は味わえ無かっただろう
本当に貴重な経験を出来たと思う
「……なんか凄い楽しかったです!」
「良かった。」
素直に伝えた感想の後「少し眠れば良いよ」なんて優しく言った彼の言葉に甘えて肩を借りた