ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編
第60章 異世界の魚達
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私達が次いでやって来たのは有毒生物ゾーン
私の世界にも有毒な生物は沢山存在するのだが
コーナーを見る限り広さは倍以上あり、それだけ有毒生物が多いのだと思う
彼はどうやらこういう類いのコーナーが好きらしい
率先して私の手を引き展示された生物説明には全く記載されていない毒の主成分や私と彼を比較した死亡リスク、そして如何にして暗殺に用いられるか等の説明を受けた
あんまり長い説明なのでぼんやり考え事でもしようものなら容赦無い質疑応答が始まるので私は必死に食らい付いていた
あまり人気の無いコーナーに足を止める人の影は少なく
「………じゃあこの毒に対抗出来るのは?」
「はい!さっき見たアンコウの針です!」
「アナクラキシーアンコウね、正解。」
熱心に見ている人物は彼の他に存在しなかった
この水族館に来て一番長く足を止めたコーナーが有毒生物ゾーンなんてなんとも彼らしい…………
暫く歩いてジャポン海域の生物や植物を見て回り、本当に私の世界と似通った生態に感心した
そして
「お腹空きました………」
「………お昼にしようか。」
「はい!」
館内マップを暫く眺めた彼はレストランに連れて来てくれた
そのレストランというのがまた度肝を抜かれるデザインで海王類の様な巨大魚が泳ぐ水槽を一部くり貫いた様に成っていて四方八方何処を見ても真っ青な水に囲まれている