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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第58章 彼と浴室




__________"




タイルの可愛いお風呂場でイチゴミルクの香りに包まれて私は上機嫌に成っていた

彼の優しさに包まれている気分でピンク色の泡をかき集め、フワフワの感覚と甘い香りを楽しんでいると憂鬱だった気持ちも晴れて行く気分だった





カチャリ


と音がして不意に風呂場と洗面所を遮る扉が開いた


上がる湯煙が隙間から吸い込まれて行く様を呆然と見ていると

スラリと伸びた脚が踏み入って、私は悲鳴も上がらずバクバクと心臓が騒いで動く事すら出来なかった


「っ……………!!!!!」


「泡風呂良い感じ?」


極当たり前の様に淡白な声色で問う人物はイルミ=ゾルディック以外の何者でも無く

普段露出されない肌が惜し気も無く露にされて艶やかな髪がしっかりと纏め上げられていた


「……………イ、イルミさん!!!なんで!!!」


やっとの事で飛び出した言葉

目隠し程度に腰に巻かれたタオルが無ければ私は卒倒していただろう


「んー?一緒に入ろうと思って」


なんて言いながらシャワーで身体を流した彼は平然と湯船へ片足を突っ込んだ


「ち、ちょっ!!私タオル巻いて無いし!!心の準備とか!!!」


二人で入るには少し狭い湯船の隅に精一杯身体を縮めた私を真っ直ぐに見据えた彼は私の言葉に首を傾げた


「別に、今から見る気だから要らないよ。」


「っ………………!!!」




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