• テキストサイズ

ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第54章 私の見解 彼の分析





9月のある日



私は少し前から彼にどうしても頼みたい事があった


彼の自室から送られて来た写メに写り込んだチャイナ服姿………尊い………

なんてあの日から1日1回はうっとりと眺めているが、あれはあくまでも仕事服で

暗殺稼業の一切を私から遠ざける彼の事、生でその姿を見たいと頼んでも断固として披露はしてくれない様に思う

という事は、私が実際にこの目でチャイナイルミさんを拝める機会は一生訪れず
ご本人を前に無念を抱いたまま人生を終えてしまう可能性だってあるのだ


…………なんたる無念だろう…………


そこで私は考えた


実際のチャイナ服姿を見られないならば其れに似た衣装を彼に着て見せて貰うのはどうだろうかと………




「イルミさんにお願いがあるんです。」



ソファーにて分厚い本を片手にコーヒーカップを傾けた彼は私の声に無言のまま視線を向けた


「欲しい物が出来まして………」


以前なら有無を言わさず無断購入し彼に突き付ける事が出来た

しかし今の私の生活はその支出の全てを彼に頼って生きている

衣装を購入する段階で彼に拒否されてしまえば夢は叶わないのだ



「うん。」


畏まってソファーに正座する私に彼は本を閉じて此方を向いた

特段怪しんだりしている素振りも無く無表情を向ける彼に唾を飲み込む

予め目星を付けていた通販サイトには【男性用アオザイ】の文字


スマホを開いた私を彼は静かに眺めていた


「…………これ」



/ 1349ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp