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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第49章 あからさま







「成る程ね………♦️」


私はヒソカさんに恋愛相談を持ち掛け何杯目か解らない紅茶を喉に流しながら溜息を漏らしていた

私の相談はもっぱら素直に自分から甘えられないという軽い事柄といずれ来る別れという漠然と大きな事だった

ヒソカさんは数時間前におやつに出したハニーバケットを色っぽく唇へ運びながら思考を巡らせる様に うーん と唸っている


私が話している間も話しが詰まれば促す様に言葉を添えてくれるヒソカさん

その親身な姿勢に私は痛く感激していた


彼が毒に苦しんだ日の事も話したいと思った


命の危機を山程掻い潜って来たヒソカさんなら良いアドバイスを頂けるのではと


しかし其れは言わない事にした


彼が私を信用し見せてくれた姿を他に話してしまうのは無神経だと思ったのだ

其れに彼は慎重な性格だし職業も危険な物だ

少し前迄命を狙っていたヒソカさんに容易に耳に入れるべき内容では無い、と思考よりも先に本能が止めていた


「沙夜子が甘えてくれたら彼はきっと嬉しいと思うよ?♥️」


「そうですかね……でも他人との接触は好きな方じゃ無いし……」


「沙夜子は一緒に生活して来てるんだから平気だよ、ボクが保証する♥️……それに、イルミは長男気質だし面倒見も良いから無下に拒否したりしないよ♥️」


ヒソカさんの言葉には説得力がある

そう言われるとそうだと頷いていると


「自分から甘えるのに勇気がいるなら……いっそ自分からベッドに誘ってみるのはどうかな♥️」



とんでも無い言葉が耳に飛び込んで来て頷きかけて硬直し声を上げた


「むっ無理ですよ!!!!」


破廉恥な想像が頭を駆け抜けて顔が熱く成る




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