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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第48章 良き友人





クロロさんとはヒソカさんより時間を共にした事でそれなりに仲が良いが友人では無い

片やヒソカさんは命の恩人で友人なのに自分はなんて失礼なのだと思えば顔の熱は冷めてすっかり自身に落胆していた



「…………沙夜子ちゃん聞いてる?♦️」


ヒソカさんの言葉すら耳に入らない程考え込んでしまっていたらしい

慌てて聞き返せば


「恋愛相談、する相手とかいるの?♥️」


なんてニコニコされてしまい

彼に片想いを始めた頃から今まで彼との事を誰にも相談せずに来た事に気が付いた


………私は今日ヒソカさんに気付かされてばかりな気がする………



「そう言えばいません!した事ない……!!!」


「そうなの……?じゃあボクが乗ってあげようか♥️」


「………え……」


「考えてごらん?君たちが異世界で暮らしていた事も知ってるし勿論今の現状も知ってる……それにイルミとは沙夜子ちゃんより長い付き合いだし彼の事だって良く知ってるんだよ?………良い相談相手に成れないかな♥️」


ウインクをまともに食らって手元に目線を逃がした私だが

ヒソカさんの言葉には納得しか無かった

確かに全てを知った上で相談を聞いてくれた方が的確なアドバイスを受けられるだろうし

彼が特殊な職業故に憚られる相談でもヒソカさんが相手なら全く問題が無い

そもそも長々と経緯を話した所で異世界なんて単語が出た途端に誰も真剣には取り合ってくれないだろうと思った


………しかしヒソカさんなら………!



「沙夜子の事応援してるんだ♥️」


なんて笑顔を浮かべるヒソカさんが普段の5割増しで神々しく見える


…………私の恋を応援してくれる心優しき友…………!!!!


「宜しくお願いします!!!」


気が付けば私は頭を下げながら硬い握手を交わしていた


クツクツ笑うヒソカさんが「じゃあ早速♥️」なんて言ってくれるので私は嬉々として二杯目のコーヒーを注いだのだった





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