• テキストサイズ

ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第46章 触れ合った想い






繰り返される旋律は私の性感を攻め徐々に私を追い立てて行き肌に汗が浮かぶ

確実に強まって行く快楽に漏れる声は止めどなく只強く彼の手を握ればやんわり離されてしまい

彼は私の腰を掴んで引き寄せた

しっとり汗ばんだ手は私の物では無く彼の物で


私の腰を固定し、強く突き上げ揺さぶる彼の手に私は懸命に捕まった

サラサラと肌を撫でる艶やかな黒髪だけが冷たい感覚を教える中彼の切な気な声すらも私を誘う


「………はぁっ……っ……沙夜子……」




痛いくらいに心音が高鳴る最中、突然一際大きな快感が身体中を駆け抜けて目の前が真っ白に成った



「~っっ……!!!」



呼吸もままならず声に成らない声が漏れて身体が浮遊感に襲われる

意識とは裏腹に跳ねた身体は痙攣を起こして自身に何が起こったのか考える思考すら残っていない

いつの間にか止んだ旋律に心地好い倦怠感が身体を包み込んで不思議な感覚に陥っていたのだが



「……っ……はい、休憩終わりね」



それはぼんやり聞こえた彼の台詞により再び激しい快楽の波に変わった

肌のぶつかる音に彼の短く切れる息、私は自分がどんな声を出しているのかすら解らず彼の額から落ちた汗の冷たさにすら身体を跳ねさせる


その後私は何度も目の前が真っ白に成り心地好い倦怠感と激しい快楽を繰り返し与えられ


どれだけ繰り返したのかは最早私には解らなくて



「…………はぁっ…沙夜子……っ俺も……っ……」



余裕の無い表情を浮かべ吐息交じりの言葉を紡いだ彼


腰の旋律が速度を増した後体内で彼の物が脈打つ感覚が伝わった





身体を交えたまま私をきつく抱き締める彼に只身を寄せる


心底幸せで私は夢の中を漂っている様にぼんやりとしたまま彼の広い背中に腕を回した



どちらとも解らない汗が二人の素肌に心地好く溶けて

お互いに荒い呼吸を繰り返す最中



「……沙夜子大好きだよ」



彼は本当に愛しそうな声色で言った



私は本当に心底幸福で途端に霞む視界に彼の姿はぼやけ


気が付けば涙が溢れていた


「……ちょっと、泣かないでよ……どうしたの。」


なんて困った様な声色の彼に


「………私も大好きです……ほんまにめっちゃ……大好きです……」


精一杯の愛を伝えた




/ 1349ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp