第45章 カップルメール

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あれから２日経ったが彼は帰って来ない

確かに痕はまだまだ健在だが思わせ振りな事を置き手紙に書いておいて


本日に到っては電話にも出てくれない……


仕事の邪魔をして彼の身に危険が及ぶと考えるとそう何度もかける事は出来なくて寂しさをぐっと我慢する

しかしながらメールでのやり取りは普段よりスムーズなので、もしかしたらターゲットを狙って待機している真っ最中なのかもしれない


『今日はパスタを作ります(*^-^*)』


『良いね』


『イルミさんは何食べるんですか？』


『解らない』


『じゃあパスタは１人分で大丈夫ですね(>_<)』


『うん』



彼は文章でも素っ気ない。

しかし返信は早くて、きっと面倒だと返信すらしてくれないだろうと思えば安堵する


『沙夜子は今何してるの？』


『部屋でテレビ見てます！』


『ふーん』


なんて私の事を聞いてくれる辺り気にかけてくれているのだし贅沢は言えないが

見渡せばカラカラと回し車の音が響く部屋で１人なのは寂しいものだった


更にヨークシンに読み切った漫画等其れなりの荷物を置いて来た事で暇潰し道具も無く

彼から与えられた食費で何か………なんて事が一瞬頭を掠めたが食材以外購入禁止との約束を破りたく無いと考え直した

従って私はまた退屈な時間を過ごしている
買い物だって毎日行く訳では無いし今日は約束通り一歩も外に出ていない


…………私の筋力は確実に衰えているだろう…………