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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第44章 意味深な置き手紙







ぼんやりした記憶を手繰り寄せる

それも本当に現実だったのか疑わしいくらい朧気なものだが肌に付けられた痕の数々に現実味が強くなって私は暑いのか寒いのか解らなく成った


…………私は睡魔に屈して彼とのチャンスを自ら潰した事に成る………



「くそっ………………………!!!!」



力無くソファーに倒れ込む



私は日がな一日彼とのそういう事を考えている訳じゃない

だけど大好きな彼との大切な大切な事を夢見ない訳では無かった

恋い焦がれ異世界に迄会いに来た大好きな男性

無機質な雰囲気に凛とした表情、上品な仕草で何を考えているか全く解らない彼が私を愛し求めてくれる

その事実は胸を震わせた

彼の男性の顔はどんな顔なのだろうかとか素肌と素肌で触れ合う事を想像すれば下品な下心では無く純粋に幸せだろうと思った

身が裂かれる程に愛しい彼に愛される…………きっとどんな夢よりも幸せで…………



「…………痕が消える迄ってどれくらいですか………」



なんて独り呟きながらクッションに顔を埋めた




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