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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第44章 意味深な置き手紙






8月29日



目覚めると彼は居なかった


私達は楽しいピクニックから帰宅して二人で作った夕食を食べて沈む様に眠ったのだが………

夢か幻か…………最後に見たのは愛欲的な彼の眼差しだった様な気がする………


しかしぐっすり眠ったし結ばれた形跡も微塵も無く夢だったと思う

やはり外出し、身体を動かすと寝付きが違う……なんて考えながらテーブルに近付けば一枚のメモが残されていた


【仕事に行ってくる。約束は"必ず"守る事。次は寝かせたりしないから痕が消える迄に帰る。】


律儀に私の世界の文字で綴られた手紙

必ずの部分に線が引かれている辺り彼はやはり細かい………なんて事よりも




………………痕…………?!?!




私は洗面所に走って飛び込み鏡に映った自身の首筋を見て絶句した

薄紅色に咲いた痕は無数に続きガウンを開いて見れば胸元にはそれ以上の数の痕が残っていて


何かの病気か!!!!なんてツッコんで見るが


中には噛み付かれた様な痣迄残っていて私の記憶は昨夜をぐるぐると巡り始める


…………夢だと思ったあの眼差しは実際に私に向けられていた…………?


ベッドに潜ると彼は珍しく私に寄り添う様に身体を寄せた

其処までは覚えているが本当に眠たかった私はその時点で途切れ途切れ短い夢を見ていた

甘く私を呼ぶ声に重なる唇の感覚が蘇る…………


……………私は彼とキスをした…………それも深いキス……………!!!!





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