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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第41章 村のホテル





彼の声色は優しく私に何も心配はいらないのだと言い聞かせるようだった


そんな彼をじっと見詰める


お仕事中だし散々邪魔してしまった後だが静かに待っている事にした

大きな手、長い指先がキーボードを叩き時折鬱陶しそうに髪をかき上げるとそこから覗くスラリと高い鼻筋に伏し目がちに影を落とす長い睫毛


彼は何をしていても絵に成る


時折考え込む様に僅かにひそめられる眉の動きにドキドキしながらも私は夢中で彼の横顔を眺め続け、楽しみにしていたドラマの内容は全く頭に入っていなかった






__________"




真っ暗な部屋に月明かりが差し込みぼんやりと辺りを照らす

此方の世界にやって来て私は当然の様にひとつのベッドで彼と眠っていたのだが

シングルベッドにひとり横になり彼の存在が直ぐ隣にいない事に違和感を感じる程に成っていた



ベッドに入って30分程が経っただろうか………


込み上げる寂しさに彼を見詰める


チェストを挟んで隣のベッドに入った彼は静かな寝息を経てていた

静けさが耳に付き何故か心細い気持ちに成る


ポツリと漏らした彼の名前に彼は反応を示さず熟睡しているのだと解った


…………………隣に行っては駄目だろうか………


流石にシングルベッドでは狭すぎるか……


なんて思いながらも彼が仕事へ行ってしまえば私は必然的に独りで眠る事に成る

一緒に居られる今くらい甘えたい……なんて思ってしまった



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