ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編
第40章 恋愛傾向
「石橋を叩いて、叩いて渡らない…………危機管理能力が強くて本能ではなく理性を大事にして行動することが多いので、何事においても考え込み過ぎてしまう傾向にあります…………ですって、何でも抱え込み過ぎず私に話してくださいね!」
「…………。」
熱の籠る私とは裏腹に冷ややかな彼の瞳は少し呆れているが私はひとつひとつ彼を知れる様で楽しくて仕方がない
「……慎重なのはいいことですが、変化のない人生になってしまい、下降しにくい分上昇もしにくいため、平凡な人生になってしまいがちです………らしいですよイルミさん!」
「大きなお世話だね。」
「倫理的思考!!!おぉ……!」
「…………。」
「……A型男性は知的な人が多く、なにか問題が起こったときには問題の原因を気が済むまで追求したり、その経緯で問題がなかったかなどを考えるタイプ………確かにイルミさんってそんな感じですよね!」
「…………知らない。」
「………物事においてムダがないかをとても考える人です。ゴールまでの最短距離を頭の中でしっかりと計算しますから、仕事などではとても優位に働く考え方が出来る人です。欠点としては頭が固いので人の意見をとりいれにくいです…………ほほぅ………。」
感心する私の隣で彼は小さく溜息を付いた
「…………本音は隠して話をする…………人間観察が得意なので、この人が今何を考えているかなど、心情などを上手にキャッチすることができる人です…………確かに!私の考えてる事めっちゃ当てますよね!凄い!」
「沙夜子は顔に出るから。」
確かに私は解りやすい人間かもしれないが彼は洞察力に長けている
私の不調やちょっとした思考の変化に彼は気付き、言葉は無くとも然り気無く対処してくれる
それは彼の優しくて尊敬している部分でもあった
「……人の気持ちは探ることはしますが、自分はポーカーフェイスで人と接するので、本音が見えづらい人だと言えます…………当たってる!この本イルミさんの事書いてる!!!」
「…………煩いよ。」
興奮気味に身を乗り出せば彼は完璧な呆れ顔を向けていた
………そんな顔をしたって今の私には無駄だ
是が非でも続きを読む!!!
しかし私は次の項目で声は小さく成った
「…………色んな事を………我慢する………」