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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第40章 恋愛傾向





「イルミさん何かしましょ!」


「良いよ。」


コックピットで向かい合っていた私達だが彼の手を引いてリビングのソファーに座る

目に付いたのはローテーブルの雑誌だった

雑誌には血液型別恋愛傾向なんて文字が書いてあり女性心を擽るワードに手に取る

飛行船に備えられた雑誌は長旅を気遣っての物だろう


「イルミさんってA型ですよね?」


「うん。」


ペラペラとページを捲れば彼は横目に私を捉えてソファーに体重を預けた

私が雑誌を読むのだと察してくれたのだろう

長い脚を組んで無言のまま待ってくれている


「ありました!A型男性!」


「…………。」



「…………適当にあてはめられたものじゃなくて、………7000万人ほどのデータを集計して出来た信憑性のある列記とした統計占い………ですって!」


「ふーん。」



後に興味無い、とでも続きそうな声色だが私には興味深い文献だ

只の占いでは無く信憑性があるだなんてまだまだミステリアスな彼を知るチャンスかもしれない


「性格の特徴…………頼られるのが好き!リーダーシップが取れて生真面目な性格…………合ってますね!」


「さぁ。」



彼が頼られるのが好きかどうかは知らないが長男として仕事をこなしているし生真面目な部分を持っている

当てはまる項目に息巻く私とは裏腹に彼は全くの興味を示さなかった



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