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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第40章 恋愛傾向






8月27日



私達は飛行船に乗っている


二日前の晩、彼は


「ヨークシンでの仕事が一段落したから二日後パドキアに帰る、持って行く物は飛行船に運び入れるからまとめておいて。」


と話した


すっかり増えた漫画や洋服

持って行く物と言われても全て持って行く様にまとめたのだが量が多すぎると注意されてしまった


「……捨てるの勿体無いですよ……」


「次は田舎の村だしあまり収納出来ない。捨てるんじゃなくホテルの従業員に譲ると考えれば良いよ」




なんて彼の言葉に私は持って行く物を厳選した



……………もっと早く教えてくれていたなら………なんて思うが彼の仕事はシフト制でもフルタイムでも無い

行動の早い彼の事、きっとあのタイミングが一番早かったのだろうけど結構な量の荷物を選別し、纏めるのは結構な労力だった

纏めた荷物は彼が飛行船へ運び込み、こういう時はホテルスタッフに頼まないのだなぁ……なんて考えていたのだが


超能力でもあるのか何なのか彼は



「飛行船は無防備だから狙われ易い、荷物の運び込みは俺一人でするから」


あり得ない量の荷物を軽々運びながら言った

私も手伝うと言えば比較的軽い物を割り当ててくれて的確な指示に心底感動したりした




「また半日掛かる訳だけど」


馬鹿みたいに広い飛行船

行きに乗った物と同じ物でヨークシンに降り立った日の事を思い出した


ヨークシンにやって来て私は彼と晴れて恋人に成りキスを交わす関係に成った

彼への気持ちに身を焦がし泣き暮れていた自分に教えてあげたいくらい幸せな日々を今私は過ごしている

真っ直ぐに此方に視線を向ける彼を仰ぎ見る


…………きっと一人彼を強く求める時間が私には必要だった


でなければ今私はこうしてこの場所に立ってはいないだろうから




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