ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編
第38章 水着
紙袋から見えた水着を取り上げて見て絶句する
「……………なにこれ………」
「水着。」
「…………水着………?」
彼の言葉を聞いて復唱するが目の前の其れはどう頑張っても水着には見えなかった
大切な部分は隠れるがお腹は縛られる様に紐が巡っていてお尻を守るのもたった一本の紐………一応ワンピースタイプ……?
私は混沌とする意識の中で以前プレゼントされた下着を思い出していた
攻めに攻めた破廉恥な下着より格段に破廉恥な水着………
下着と同じく黒の水着はセクシーを通り越して卑猥な気さえする
…………いや、断言しよう、卑猥だ。
彼は店員さんのオススメを買ったと話したがその言葉すら下着の系統と水着の趣味が似通っている辺り甚だ疑わしい
「………………店員さんに聞いたんですよね」
「うん。」
「オススメが紐なんですけど………」
「水着だよ。」
私が睨み付けてもあからさまに白々しい無表情を貫く彼は変態染みている…………
「……却下です……」
大体どうやって着るのかも解らないし着ると言って良いのかも疑問な紐なんて絶対に身に付けたくない………
紐でウォータースライダーなんて無理だ。