第37章 観察するヒトコマ

小説を読んでどれだけ時間が経ったのかモソモソと起床した彼女は暫くぼーっと隣で座っていたのだがじっと自身を見遣った後に不機嫌な表情を浮かべ普段より大きな足音を経てながらダイニングテーブルへ離れて行った





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………………感情の起伏が激しい



眠る前はあんなにも機嫌良さそうに語っていたのに目覚めると途端に不機嫌で自身を避ける様に離れた


普段ソファーでもダイニングテーブルでも自身の傍を離れない彼女が何故？


体調が悪いのかと思えば食欲旺盛で避けているのかと思えば離れず

突然泣き出したと思えば上機嫌で語り、眠って目覚めれば途端に不機嫌だった



胸に困惑が広がる



いつにも増して読めない彼女


小説のページを捲りながらチラリと様子を伺えば怪訝な表情を浮かべた彼女と視線がぶつかったのだが直ぐに顔を背けられてしまった