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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第34章 遊園地と目撃






きっとお化け屋敷という言葉でこの建物がどういう趣旨の物なのか理解してくれたのだろう


外へ出ると疲れはてている私の肩を抱いたまま彼はベンチに腰を下ろした



「少し休憩しよう。」


私の様子を伺ってくれる彼は優しい

黙って頷いた私の頬を流れている涙を親指で拭った彼は


「飲み物買ってくる」


と言い残してベンチを後にした


颯爽と去って行く背中に艶やかな黒髪が揺れる

背中だけであんなに魅力的だなんて彼はやはりズルい


すっかりお化け屋敷の脅威から脱した私は離れ行く背中にぼんやり想いを馳せていたのだが






「あんな子供騙しの何が面白いんだよ」

「でもあのお姉さん泣いてるよ?」


「バーカ、あれは男にでもフラれたんだよ」


「しーっ!聞こえる!」




少年の可愛い声と生意気な言葉使い……


聞き覚え有りまくりな声


咄嗟にそちらに視線を向ければ私の視界に見知りまくった姿が映った



「!!!!!!!!」





HUNTER×HUNTER主人公にしてヒソカさんの青い果実…………ゴン!!!!!!

そしてゴンの親友にして愛しい彼の弟…………キルア!!!!!!


この世界に彼等が存在するのは至極当たり前なのだが現物と会うことすら無いと思っていた私には衝撃的な出会いだった


たまたまヨークシンに居たのだろうし、そしてたまたま夏期のみ開かれる遊園地は彼等にとっても楽しみのひとつだったのかもしれないが


「うわ、こっち見た」


「キルアが失礼な事言うからだよ!」


なんて言葉に顔を背ける




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